ラジオ歌謡を歌う会

『ラジオ歌謡』ってご存知ですか?
敗戦の翌年 昭和21年5月1日、荒廃した日本人の心に夢と希望を与えようと、歌番組『ラジオ歌謡』がNHKラジオ第1放送からスタートしました。
この番組は、主にこの番組のために創作された歌を中心に放送し、その趣旨は、誰でもが歌える健全明朗な歌の制作普及でした。番組は、昭和37年3月まで続いて、その16年の間に放送された歌は、実に846曲もあったのです。

よく知られている歌は、「朝はどこから」「山小舎の灯」「夏の思い出」「さくら貝の歌」「あざみの歌」「白い花の咲く頃」「山の煙」「森の水車」「雪の降る街を」など。
でも、これら良い歌が歌われなくなり、楽譜や音源も、一部はNHKにあったものの半分以上が失われていました。

2002年初め、秋田市に『ラジオ歌謡研究会』が発足。定期的に会合を持ち、ラジオ歌謡を歌ったり、会員が持ち寄った資料を討論したりしていました。
初めは楽譜や音源、資料などもごくわずかでしたが、発足して半年後、会長が東京の古賀政男音楽博物館主宰の「ラジオ歌謡展」へ行き、掲示板に資料提供を求めたところ、東京や名古屋などの方々から貴重な資料が送られてきたのです。
同年8月、会長が河北新報(本社・仙台市)から依頼された論壇に「ラジオ歌謡の復活を」を書き、東北一円から40通を超える反響がありました。
全音楽譜出版社からは会長に楽譜集の編著の依頼が来て、2003年に『思い出のラジオ歌謡選曲集』が出版されました。この曲集は全国から熱い支持を得て、今は続編の『思い出のラジオ歌謡選曲集2』と『−3』が出版されています。
会長は、この楽譜集にラジオ歌謡全曲のリストを載せ、ラジオ歌謡を次の世代に残すため、ラジオ歌謡の楽譜を研究会へ提供して欲しいと書きました。
そして全国からさまざまな情報や楽譜が送られてくるようになり、現在『ラジオ歌謡』全846曲のうち、秋田市にある日本ラジオ歌謡研究会の全国本部には、73%を超える626曲が集まってきています。
『ラジオ歌謡を歌う会』も、秋田県の6ヶ所(秋田、保戸野、横手、男鹿、土崎、二ツ井)をはじめ、仙台、東京、福岡、千葉、松本、横浜・・・と全国に立ち上がっていて、毎月、多くのラジオ歌謡を愛する人々が集い、ラジオ歌謡を歌っています。
そしてそして、来週、埼玉にも『埼玉ラジオ歌謡を歌う会』が発足するのです!
埼玉の歌う会の代表は私。
なぜ??
私もお年寄りの施設などでのコンサートで、多くのラジオ歌謡を歌ってきて、とても喜んでいただいているからですが、一番のきっかけは、秋田で『日本ラジオ歌謡研究会』を立ち上げた会長さんが、私の高校時代の恩師だからなのです。
というわけで、
2012年12月19日(水)午後1:30〜3:30
岸町公民館 大会議室で『第1回埼玉ラジオ歌謡を歌う会』があります。
(JR浦和駅西口〜中山道南浦和方面へ徒歩13分 調神社はす向かい)
歌詞カードを含む参加費 500円をお願いします。
予約不要なので、直接会場へいらしてください。
初めに、秋田から来る会長さんが『ラジオ歌謡』についての話を少しして、
あとは約1時間半、みんなでたくさんラジオ歌謡を歌って楽しみましょう!
毎月1回予定していて、時間は毎回同じです。
1月21日(月)浦和コミュニティーセンター第15会議室(浦和駅東口パルコ9階)
2月20日(水)岸町公民館 大会議室
3月20日(水・春分の日)岸町公民館 大会議室
ラジオ歌謡がお好きな方、歌がお好きな方、ぜひいらしてください!
お待ちしています。