平和は脆いもの

夜のNHKニュースで、『ガラスのうさぎ』の著者 高木敏子さんの最後の著書『ラストメッセージ』が、昨日出版されたと報じていました。
高木さんは、13歳の時に戦争で両親と妹を失い、戦争を知らない子どもたちに、平和と命の尊さ、戦争の悲惨さを知ってもらいたいとの願いから『ガラスのうさぎ』を著しました。 戦争体験の語り部として、1000回以上講演を重ねてきましたが、75歳という齢と病のため、講演を終了し、最後の活動として『ラストメッセージ』を出したそうです。
高木さんが「戦争を少しは知っている私には、今また、戦前に似てきているのがわかる」というようなことを話されていて、身震いしました。
戦争の悲惨さを忘れてはならない。 何もしなくても、平和が続くのではない。 平和は脆いもの・・・ 高木さんのメッセージに、本当にそうだと思わず頷いていました。 62年間、私たちを戦争から守ってくれた憲法九条が危うい今、私たちにできることをしていかなくてはならないと思います。
まず『ラストメッセージ』を読んで、昔、子どもたちと読んだ(特に娘はくり返し読んでいた)『ガラスのうさぎ』を読み返してみるつもりです。