ワークショップ

演劇プロモーション3日目で、3時から小宮孝泰のワークショップでした。コント赤信号の人だそうです。平日だからでしょう、参加者は20人と初日の半分の人数でした。
自己紹介、隣の人の紹介に始まって、ピンポンパンゲーム=全員が輪になって、最初の人が「ピン」のポーズ、「ポン」のポーズを決め、「パン」の人は、円の中の誰かを指差す。指差された人は、即座に「ピン」と言ってポーズをとり、時計回りにその隣が「ポン」、その隣が「パン」と言って直ぐに次の人を指差す。「ピン」と「パン」のポーズを間違えたり、指差されても直ぐに反応しなかったりすると、輪から外へ出なければならない。どんどんスピードアップしていって、最後の1人になるまでやります。私は最後の3人までは残ったのですが、残念、最後にポーズを間違えて脱落しました。
6〜7人のグループに分かれて、「学校」「さいふ」などテーマをもらって、みんながどんどんそこにあるものになっていく。「さいふ」では、6人が次々に「一万円札」と言って寝そべり、10円玉と言って丸まり、「レシート」「仕切りの皮」「財布に付いてる鈴」「財布を持ってるおばさん」と出てきて面白かった。
最後は、第1セルクル=人の内面の感情。第2セルクル=視覚・聴覚・嗅覚・味覚など五感を使うこと。第3セルクル=空想・回想など日現実のこと。の3つを意識して、与えられたシチュエーションでそれぞれストーリーを考えて、1人ずつ無言で演じる。面白かったけど、あっという間に終了時間の5時になってしまいました。2時間では短すぎます。
小宮さんはその後、同じ文化センターの小ホールで、7時から『接見』という「ひとり芝居」を演じます。ワークショップに出た人は割引があって、私もチケットを買っていました。そのまま文化センターのそばで夕食をたべて待っている人が多かったけど、2時間あるので、私は自転車で一旦家に帰って、夕食に混ぜご飯を作りました。生活クラブの「きのこと山菜炊き込み御飯の素」こんな時、助かります。お米に刻んだ油揚げや人参を入れて、この「炊き込み御飯の素」も一緒に入れて炊くだけ。それだけではちょっと寂しいので、私は「鶏肉の唐揚カット」をもう少し小さく切ったのや、シメジなどきのこ類、レンコン等をお酒と醤油で薄味に煮ておいて、炊き上がってから混ぜます。青みを散らして出来上がり。
指定席なので、7時5分前ギリギリに戻って観劇です。『接見』は副題に〜ある国選弁護士の物語〜とあるように、傷害事件の容疑者との面会場面だけで構成されています。机の向こうに弁護士役の小宮さんが観客の方をを向いて腰掛けていて、その手前に居るはずの容疑者は見えません。弁護士が相槌を打ったり、相手の言葉を繰り返したりする様子から、容疑者がなんと言ったか分かるという作りです。
面白いことは面白かったし、いっぱい笑ったけど、私の好みではない。お客を笑わせようと、やりすぎと思えるところも気になったし、最後のオチも気に入らなかった。でも、ちょっとしたしぐさで、弁護士と容疑者を隔てている穴開ききのガラス板が見えるようだったし、演技も自然で、とても上手だと思いました。