祇園磐舟竜神祭

氷川女体神社で祇園磐舟竜神祭がありました。 2003年に『見沼田圃のおくりもの』の劇を上演した時に、竜神が出て来るので、みんなで竜を作りました。 私は発泡スチロールの箱を削って頭の土台を作り、全長6mの体をミシンで縫ったので、この竜は私にとって人一倍かわいいのです。
去年も竜神祭があり、その時は劇団の仲間6人で担ぎました。 ところが、この3月で市民劇団が解散してしまい、10数人に声をかけたのですが、みな他に予定があるとかで来られなかったのです。 結局行けるのは、私と娘と息子だけ。 3人じゃ引きずってしまうかもしれないね・・・と案じながら、とにかく出かけました。
奉納してあるお宮から竜神を出してもらい、頭に担ぐための棒を取り付けました。 やはり3人では大変・・・と、あたりを見回したときに、水色のTシャツを着た男の子が目に入りました。 私たち3人は、『あらかわ』の劇を上演した時に全員が揃いで作った水色のTシャツを着ていたのです。(Tシャツの絵は私が描いたもので、仲間がみんな私の絵を胸に付けているのがとても嬉しかった) 
その子に「竜神を担ぐのを手伝って」と頼むと、喜んで承知してくれました。 そばに妹がいて、「なっちゃんもやりたい!」と言ったので、なっちゃんにも頼むことにしました。 6年生と1年生の兄妹だそうです。 いい子たちでした。 棒を突けるベニヤ板が付いているため重い頭は息子が担ぎ、次が6年生のだいちゃん、真中が娘、次に私で、なっちゃんにはシッポを頼みました。
美しい巫女さんの舞が奉納され、11の太鼓を打ち鳴らす竜神太鼓が奉納されました。 そして竜神会の竜と、私たちの竜、お祓いをしてもらった2体の竜神が池の周りを練り歩きます。 最後に神社への急な階段を登る時、先を行く竜神会の竜が、本当に天を指して昇っていくように見えました。 階段を登る時は、頭を右に振って左に振って1段あがり、また右に振って左に振って1段あがるという具合にゆっくり上がっていきます。
2体の竜はまた無事に奉納されました。 お天気に恵まれ、緑豊かな氷川様で、とても心和むよいお祭でした。